ご指摘いただいた鹿写真を題にして、私の写真アップ難点を考えます!
【青い】
今回アドバイス頂いた写真の欠点は、至る所が青くなっているという事です。
私は使用しているカメラ K-S1 で撮ったPEFというRAWデータを、写真現像ソフト
Cyberlink PhotoDirector9 でJPEGに現像しています。
K-S1には色とびを少なくしてコントラスト向上のため、PLフィルターを備えています。
PhotoDirectorでは更に発色をハッキリさせるために、ハイブランドシーナリーという規定のフィルタを用います。
正直、PLフィルターを使って撮影していますので、RAWデータでも原色とは言えません。
ですが現像過程でかなり色を変えていますので、順を追って検証していきます。
ではまず、色の向上ナシでのRAWまんま現像データを上げます。
3664×2439のサイズ、容量は1.39MBありますので、データ通信の方はご注意。
これが私のカメラで撮る「ごく普通の」写真です。
周囲に緑が多かったので、シーン設定はフォレストなどに設定していたと思います。
この写真の状態から、PhotoDirectorのハイブランドシーナリーで仕上げました。
すると前出のように青が強調されるのですが、もう上の写真の時点で青い箇所は確認できます。
それぞれ元のまま、そしてハイブランドシーナリ適用で比較して、検証していきましょう。
①鼻
鼻の一部をペイントで左上に切り出し、主な色を抜き出して余白に広げました。
もうこの時点で青くなっています。 更にこれをハイブランドシーナリーで拡張すると…
こうなります! 真っ青?(;'∀')
濃い色なので青以外にも確かに用途はありますが、『青』と見えると青以外には見えないかも(笑)
②耳
こちらは鼻に比べて主調が控えめでしょうか。
もしかすると分からない人には「青成分あるの?」と思う方も居るかも。
では、ハイブランドシーナリーにすると…
もう真っ青です!!
これは加工によって青くなったのではなく、元からあった青が強調されただけです。
ソフトでは色成分をグラフにして表示しているのですが、元から青の分量は大きいです。
③蹄
では次に、蹄です。 蹄はつまり黒、という認識は大きい。
ですが上の元画像&色の時点で、青の面影が濃く出ています。 これを処理すると…
青ですねえ。 見紛うことなき青色です。
もちろん、処理前から青の比率は大きいです。
④岩
そして検証最後は岩です。
処理後の岩も青さが目立っていましたが、処理前の時点で目立っている箇所を四つ上げてみました。
では、これもハイブランドシーナリーにしてみましょう。
バッチリ青ですね!弁解の余地もございません。
青い岩なんて… と思いますが、しかしよくよく見ながら歩くと、岩は灰色だけではなく
様々な色を持ち合わせています。
冒頭の写真で写る鹿の顔横にある岩(石)は元からあの青色でした。
境内や史跡の内にある石は灰色しか有り得ない!と考える方が居たら、是非足を延ばしてご覧になって下さい。
上の写真もまた青単色ではなく、緑っぽいものや灰色に近いもの等あると思います。
しかし、総じて青に傾いているという感は確かに否めません。
…では、私の使うこの現像方法はもっぱら青寄りなのでしょうか?
全く違う写真で確かめましょう。
2017年01月01日に撮影した、初日の出の写真。
上のものは調整を加えていません。
これに同様の処理を加えて現像すると…
こうなりました。 同じ写真です。 青色ではなく日の色を受けて、拡張されていますね。
そして確かに、元の空はこんな色ではありません。
下の街並みも、こんなに明るくハッキリと見えるものではないでしょう。
この現像写真は現実とは遠くかけ離れた色彩になっていますが、私はこういう風にふざけた色調が大好きだったりします(;'∀')
…というより、美術の点数は不可だったので、色彩感覚は全くありません(爆)
という事ですので、私の写真に現実的な着色は期待しないで下さい!
むしろ、アンリアルで何か少し、いや全然違った風景をお届けしたいと思います。
これからも、『違う』色で独特な写真をお楽しみください!
…別に『違わない』 場合も多いのですよ? と一応書いておきます(;'∀')…
ちなみに、ホワイトバランスはカメラのカスタムイメージをナチュラル以外に設定しただけでも変わりますので…